6-48.造られた地球の最後の時

第6章 ノアの洪水

6-48.造られた地球の最後の時

あなたははるか以前に地の基を据えられました。天も、あなたの御手のわざです。これらのものは滅びるでしょう。しかし、あなたはながらえられます。すべてのものは衣のようにすり切れます。あなたが着物のように取り替えられると、それらは変わってしまいます。しかし、あなたは変わることがなく、あなたの年は尽きることがありません。(詩篇102:25-27)

 今から約四千五百年前、地球全体をひっくり返したノアの大洪水が歴史的にどのような出来事であり、どのような意味があったのか、また現在の地球と私たちにどのような影響を及ぼし、どのような教訓を与えているのかなどを模索しながら学んできました。
そして、創造主を知らず、聖書をそのまま信じることの出来ない不信仰な人類に、ミニチュア版のノアの洪水を見える形で示されたセント・ヘレンズ山噴火の記録を、最後の数回で学びました。
この火山の噴火、それによって吹き飛ばされた樹木、水の出口が塞がれたスピリット湖とその後の決壊による洪水など、ごく局地的なこの出来事は、地球全体を覆ったノアの洪水の爪痕が、現在どのように地上に残っているのかを理解するための助けを与えてくれました。

 セント・ヘレンズ山噴火の記録を知ったとき、そして吹き飛んだ山頂の偉容をこの目で見て、また文字通り一夜にして生成した地層と山の裾野に広がっている小グランド・キャニオン、噴火の爆風で引きちぎられた樹木、再び戻ってきた緑と動物たちなど、数々の証拠を目の前に見せられて、私たち一行は大きな感動の渦に包まれました。
「仮に創造主を知らず、グランド・キャニオンを20億年の産物だと信じてこの場に立ったとしても、私は今、創造主と出会う恵みを受けただろう」と、瞬間にそう思いました。
昔、アメリカに住んでいた時、グランド・キャニオンの雄大な景色に心を打たれ、日本から人が来るたびに案内しました。
展望台の掲示板には「12層の色とりどりの地層から地球の歴史を詳細にうかがい知ることが出来ます。
約20億年かかって堆積した地層は、今から約千万年前に海抜8,000mまで隆起し、コロラド川の流れが侵食を始め、現在のような大峡谷を作り上げました」などと英語で書かれており、それを英語を読めない方に説明した昔の無知を思い出します。

 1980年5月の火山噴火後、すでに26年の歳月を経ていますが、人々はこの証拠に驚くほど盲目です。
「目がありながら見えないのですか。耳がありながら聞こえないのですか。」(マルコ8:18)と主は人々の盲目を嘆かれましたが、それは遠い昔物語ではありません。
現在も又私たちの目を閉じ、耳を塞ぐためのありとあらゆる企てが残念ながら成功していて、この火山の見事な証拠は人々の霊の目に届きません。
「神は、彼らに鈍い心と見えない目と聞こえない耳を与えられた。今日に至るまで。」(ローマ11:8)そして、「ご自身のことをあかししないでおられたのではありません。すなわち、恵みをもって、天から雨を降らせ、実りの季節を与え、食物と喜びとで、あなたがたの心を満たしてくださったのです。」(使徒14:17)とパウロは言っています。

 雨にも、季節ごとの実りにも主の恵みをパウロは見たのに、それを遙かに凌ぐ驚くべきあかしを、人々は故意に見過ごそうとしていることにあきれ、驚き、怒りさえ覚えます。
相当の無理をしてもセント・ヘレンズ山を訪問することを、改めてもう一度お薦めします。
百聞は一見に如かずと言う通り、伝聞と、自分自身の体験とは比較可能な同じテーブルに乗ってはいない、全く異質のものなのです。
行く前に少し準備をしてから出かけると信仰が覚醒され、生きておられる創造主に親しくお会いできるでしょう。

 今、世界中が荒れ狂い、いつ第三次世界大戦が起こっても不思議はないと声高に叫ぶ人も少なくありません。
国家間、民族間、宗教間、そして各個人の関係は険悪になり、経済・戦争・病気など表面上の理由の有無にかかわらず、人々は生きる意義を見失い、苦しくて、命そのものを持て余している人々が満ち溢れている世界情勢になっています。
進化論思想に食い荒らされて、弱肉強食・食うか食われるかの戦いの中で、人々が光を見失ってしまったからです。
イエス様は「ノアが箱舟にはいるその日まで、人々は、食べたり、飲んだり、めとったり、とついだりしていたが、洪水が来て、すべての人を滅ぼしてしまいました。」(ルカ17:26-35)と言って、同様のことが御再臨の日に起こるのだと告げられました。
すなわち、創造主に背いている人々は「かたくなさと悔い改めのない心のゆえに、御怒りの日、すなわち、神の正しいさばきの現われる日の御怒りを自分のために積み上げて」(ローマ2:5)、「今の天と地は、同じみことばによって、火に焼かれる」(Ⅱペテロ3:5-7)のだと、聖書は明確に語っているのです。

 イエス・キリストが裁きのために再臨なさる日も遠くはないでしょう。こうして数多くのあかしによって創造主のもとに帰ってきなさいと呼びかけておられます。
一人でも多くの方々が悔い改めて戻るべき主のもとへ戻って欲しいと、イエス様は、地上を歩かれた日と同じように今も、人々に慈愛の眼を注いで招いておられます。
「イエス・キリストは、きのうもきょうも、いつまでも、同じです。」(ヘブル13:8)


参考文献:Video “Mount St. Helens, Explosive Evidence for Catastrophe” by Steve Austin