6-44.地層の生成に要する時間
わたしが彼らにたとえで話すのは、彼らは見てはいるが見ず、聞いてはいるが聞かず、また、悟ることもしないからです。こうしてイザヤの告げた預言が彼らの上に実現したのです。『あなたがたは確かに聞きはするが、決して悟らない。確かに見てはいるが、決してわからない。この民の心は鈍くなり、その耳は遠く、目はつぶっているからである。それは、彼らがその目で見、その耳で聞き、その心で悟って立ち返り、わたしにいやされることのないためである。』しかし、あなたがたの目は見ているから幸いです。また、あなたがたの耳は聞いているから幸いです。(マタイ13:13-16)
私の奉職する京都インターナショナルユニバーシティのアカデミーの子どもたちが、実験をしていました。
採取してきた砂を縦長の透明なコップに入れ、水を上まで満たして完全に均一になるまで掻き回し、そして暫く静かに放置しました。
結果をご紹介するまでもないでしょう。砂は重い順番に下に沈んでいき、十センチメートル位の「地層」が生成していました。
子どもたちはこの結果を見るまで、二年も三年も待ったでしょうか?使った砂が相当細かいものであったとしても、数時間後には土は殆ど全て下に沈殿し、地層が観察されたことでしょう。
小学生が実験しても本質的には同じ結果が得られる簡単な実験を、研究者が詳細な計画を立てて実験し、写真に撮り、結果を数値として示しました(図及び参考文献[1])。
どのような土砂を混ぜるか・容器の形状・粒子の大きさ・攪拌する激しさなど様々な要因によって、出来る地層の厚さ・様相・精密さ・地層形成に要する時間などに差はあっても、重い粒子が下に、小さく軽い粒子が上の層に重なり、長時間を要しないで地層が形成します。
日常の生活の中にあって目にすることもある科学、実験室で簡単に調べることが出来る科学的結果を、自然を理解するために適用することを人々は拒んできました。
地層が形成したのは、目に見えないほど微量の粉塵や土が何百万ー何千万年掛かって自然に積もったのだと、どんな裏付けもなく説明されていたのです。
そして其処に埋もれている化石は、何百万、何千万年前に生きていた生物の死骸なのだと、人々は信じきっていたのです。
しかし、セント・ヘレンズ山の大噴火によって、米国ワシントン州の一角がちょうど実験室のメスシリンダーに入れられた水と土砂の状態になって、人がかき混ぜる力の代わりに、火山噴火のエネルギーがこの大きな器をかき混ぜたのです。
写真はその時に出来た地層を示しています。一番下に小さな赤い四角形で示したのが人ですが、下の最初の数メートルの地層が5月18日の大噴火で積もった土砂です。やや厚い地層が重なっているのが見られます。
大噴火の1ヶ月後6月12日に火砕石流が発生し、真ん中に積もっている7.6メートルの地層が僅か数時間で形成されました。
この堆積物は、砂粒大の火山灰から構成され、僅か1ミリメートルの薄い地層さえ形成されて、それが何層にも積み重なっています。
2年後、火口湖に埋まっていた部厚い大量の雪が融け、その勢いで出口の無かったスピリット湖が決壊し、破壊的な帯のような洪水になり、泥流が積み重なって一番上の地層が形成されました。
スピリット湖の周囲に出来た地層は、30-40メートルの断崖絶壁を形成し、最高182メートルにも及んでいます。



こうして、スピリット湖の決壊によりトゥトル川は流れを取り戻し、写真に見られるように峡谷が出来上がり、その中をトゥトル川が蛇行して流れています。
何千万年掛けてコロラド川が徐々に侵食して出来たと説明されているかの有名なグランドキャニオン(大峡谷という意味です)の約四十分の一のスケールの峡谷、小グランドキャニオンが出来上がった歴史的事実を、人類は目の前に見せられたのです。
この地層形成に関して、A.Snellingは論文に「沈殿実験:遂に自然は追いついた」と表題をつけていますが(参考文献[2])、実は自然を理解する人間の頭脳が追いついたのです。
世界中に多くの地層が外側に露出して見られます。それらを詳細に比較検討することによって、グランドキャニオンを初めとして、これら地層は世界規模の大洪水、即ちノアの洪水によって形成されたと考えるのが論理的であると科学者は結論しています。
参考文献
[1] https://answersingenesis.org/geology/sedimentation/experiments-on-lamination-of-sediments/
[2] https://answersingenesis.org/geology/sedimentation/sedimentation-experiments-nature-finally-catches-up/
[3] Video “Mount St. Helens, Explosive Evidence for Catastrophe” by Steve Austin



