創造主に出会って ~第二十章~

創造主に出会って ~第二十章~

霊の賜物について

 楠葉クリスチャンセンターでは、信仰を告白した後、聖霊のバプテスマを受けるように勧めていました。それは、聖霊の言葉を語る・・異言を語るというものでした。

 私も、勧めに従って異言を語り出したのですが、自分で理解出来ない言葉なので、異言で祈るとつい眠たくなり、自分の言葉が果たして異言なのか、どうなのか?との疑問を持っていましたが、ヘンリー・グローバーさんに祈って頂いた時、内から突き上がる感覚と共に、凄まじい勢いで異言が飛び出して来て、霊的高揚感を味わいました。それ以来、異言を疑う事はしなかったのですが、毎回、高揚感があったわけではありません。

 次に凄い勢いで異言が飛び出して来たのは、トロントブレッシングに参加した時の事です。
初めは、ツアーで参加したのですが、トロントの帰りに義実がいるアメリカのオレゴン州に寄りたいと思って、ツアーと一緒に帰国しませんでした。トロントからは、ニューヨークが見えているので、簡単に行けると思ったのですが、飛行機代金が高くて断念し、そのままトロントに4日間留まる事にしました。ホテルを探すとスイートルームしか空いてなくて・・・

 ところが、トロントプレッシングのチラシを見せると、何と、スイートルームが格安で泊めて頂ける事になったのです。そこで、皆さんと別れた後で、集会に出ている時に又、あの高圧電流に打たれた感覚で動けなくなり、私の最初の聖霊体験の時のようにその感覚は、波が押し寄せては返るように、強くなったり、弱くなったりと・・・私は、「お父さん、お父さん」と叫び出していました。
幼い頃に父を亡くした私は、「お父さん」と呼んだ経験がありません。継父の事をお父さんと呼んだ事は、一度もなかったのです。その時、お父さんに抱かれているよう確かな臨在感の中で、本当に幸せで、幸せで・・・その情景を見ていたアメリカの女性牧師は、「可愛い!」と言ってくださったので、その言葉に反応して、お近づきになり、帰国後しばらく文通をしていました。

 その後の私は、ただ、あの臨在体験よ、もう一度!と臨在を求めました。
トロントプレッシングは、笑いのリバイバルとも呼ばれるくらい、笑いがありました。
帰国して、祈りの時に私が大笑いするので、夫から「気持ち悪い」と言われてしまいました。

【続きます】

濱本 章子 副牧師