創造主に出会って ~第十八章~

創造主に出会って ~第十八章~

福音の恵み

 仕事を辞めた後に、勤務していた小児科の医師Nドクターの奥様が末期胃癌との報告を受け、お見舞いに伺いました。お別れの時、丁寧なお手紙とプレゼントをくださった方です。私は福音を伝えようとしましたが、「仏教ですから・・・」と拒否されました。それ以降は、福音に触れないで、お見舞いを続けました。

だんだん、苦しい胸の内を話されるようになりましたが、ひたすら傾聴するのみでした。ある時、彼女の方から、「イエス様のお話を聞かせてください。」と言われたので、イエス様による罪の赦しと永遠のいのちを伝えたところ、「イエス様を信じます。」と告白されたのです。その後は、癒しと平安の祈りを続けました。

 しかし、体調が悪化し、苦しそうな表情を見せられた時、思わず、「癒されたいですか?
それとも、イエス様の許に行きたいですか?」と聞きました。「早くイエス様の許に行きたいです。」がその答えでしたので、彼女の願いを祈りました。その時、ご主人であられるNドクターも側に居られたのです。そして、数日後に召されました。

 後に、Nドクターは、「濵ちゃん(私の事)が祈ってくれてから、家内は、全然苦しまへんかったよ。いつも、イエス様、イエス様と言っていた。不思議やなあ~」と言われました。

この事も忘れ得ない恵みの出来事です。

【続きます】

濱本 章子 副牧師